今月の賃金明細から時間単価が掲載されます!

熊本県医療介護福祉労働組合連合会

2024年04月16日 07:44

皆さんお疲れさまです。

新年度が始まって、今日16日がお給料日(賃金支払日)
新人職員さんには初めての賃金支払日となります

誰にとっても、何歳になっても嬉しい日ですね。

さて、昨年末(2023年11月)の病院との団体交渉で、以前より組合が要求してきた給与明細に時間単価を掲載することについて病院は「2024年4月の賃金(給与)明細書から時間単価を掲載する」と回答をしました。

さてさて皆さんは、毎月、ご自身の1時間あたりの時給(時間単価)を把握されてますか?

俸給月額や手当が高ければもちろん時間単価も高くなります。時間単価は、毎月変動します。
時間単価は、時間外手当や夜勤手当の計算基礎となるため、時間外労働の多い医療職場の職員にとってその跳ね返りは大変大きなものになります。
時間単価が見えることで、前月、何時間の時間外労働を行ったのか、正確に手当支払いがされているのかをご自身で検証することが容易になります。給与明細の中の科目で、地味ながらも重要なものです

日赤施設における時間単価の算出の計算式

「俸給額+地域手当(熊本無し)+隔遠地手当+医師確保調整手当+資格手当+特殊勤務手当(処遇改善加算も)+グレード手当+広域異動手当+寒冷地手当(熊本なし)+年末年始手当」の合計額を12倍し、その年の勤務時間数(2024年は1883時間15分)で除して得た額。



例)医療職(三)看護師P1-50の場合

[俸給額267,300円+特殊勤務手当(処遇加算含む)6,000円]×12÷1883.25=1,741円
この方の場合の時間単価1,741円になります。


平日の時間外手当は1,741円×1.25=2,176円/1時間
休日の時間外手当は1,741円×1.35=2,350円/1時間
夜勤手当は1,741円×0.5+(P1看護師の場合)580円=1,451円/1時間

毎朝30分早く職場に来て、情報収集や機器の起ち上げをしていた場合、
30分×労働日20日=10時間/1ヵ月 上記の平日時間外手当2,176円/1時間の方だと21,760円にもなります!


このように時間単価が分かると、時間外労働の未請求を無くし、未払賃金を無くす意識にも繋がります。

賃金(給与)明細が正確に計算されているかを知りたい方は『給与明細の見方』についても講習をしていますのでぜひ組合にお訪ね下さい




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