3月15日支給の給与から賃金(本俸)が上がります。
日赤の労働組合である全日赤が行った日赤本社との昨年のベア交渉の結果、
2019年3月給与からの賃上げ(ベースアップ)を獲得しています。
労働組合では日赤本社に賃上げ回答を行うよう要求する署名を集め提出する等、現場で働く職員の生活改善の声を日赤本社に届けていました。
日赤本社は交渉で全社的な経営状況は良くないとの見解を示しつつ、組合が提出した署名や声も踏まえ「職員のモチベーションの大事であり、安定した労使関係の維持など総合的に勘案し」た結果のベースアップを回答しました。
賃上げ(ベア)率は以下です。
◎本俸の改定平均
0.22%・1人あたり平均818円
◎手当込みでの改定
0.24%・1人あたり平均900円
◎定昇込み
1.62%・6,032円
◎医師確保手当の定額分の上限
414,800円(500円プラス)
2019年3月実施
ベアって何のこと?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
@日赤で働く人の報酬は、毎月の給料と、夏や冬のボーナスがあります。ベアとは、給与のうち手当(扶養手当、特勤手当、時間外手当、地域手当等)を除いた基本給(号俸)の水準を上げる
「ベースアップ」の略です。「ベース」は基本、「アップ」は上げるの意味です。
@勤務年数に応じて4月に自動的に基本給が増えていくしくみは
「定期昇給」といいます。
「定期昇給」は年齢が上がるにつれてグラフにすると右肩上がりになります。「ベア」はこのグラフ全体を引き上げて給料を上げます。
「ベア」を上げることで時間外手当額も上がり、ボーナスの支給額も上がることになり生涯賃金もより多くなります。
@この「ベア」の水準は労働組合と経営者とで毎年交渉して毎年決定しています。
人件費の負担を下げたい経営者と、職員の生活を守りたい労働組合で労使の利害は対立することもあります。
ベア水準はその時期の労使のパワーバランスで決まるので、労働組合の組合員が多いほど、労働組合のパワーが強まりより高い水準のベアを獲得することも可能になります。
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