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Posted by おてもやん at

2021年12月17日

賃金大改悪Rプラン反対⑧

皆さんお疲れさまです。

日赤本社と全日赤のRプラン交渉に大きな動きがあったのでお報せします。
全日赤は12月16日に行われた日赤本社との団体交渉で、
本社は「現在、協議しているRプラン(賃金制度と勤務評定)の実施を1年延期する」と回答しました!来年4月実施の姿勢を頑なに崩していなかった為、1年延期は非常に大きな譲歩だと感じます。

また、本社は提案している①現在在籍している職員の急激な賃下げを緩和する現給保障の期間延長、②頭打ちが早いと批判があった号俸の延長、③一般職(二)の初任給格付金額を引きあげるetc・・・といった内容を譲歩案として回答しています。

これまでにも譲歩案が出されていますが、今回も現場職員から反対の大きかったものが含まれていると思います。

来年4月実施は労働組合はもとより、各地の施設から不安や抵抗感のある声が上がり、施設によっては本社に上申がなされているようです。本社には1年延期したことによって、もっともっと施設経営者層と職員の声を聞き、現在の提案を再検討してほしいです。




  


Posted by 熊本県医療介護福祉労働組合連合会 at 19:20Comments(0)賃金大改悪Rプラン

2021年12月06日

賃金大改悪Rプラン反対⑦

皆さんお疲れさまです。

Rプラン勤務評定のトライアルが職場で進んでいます。
熊本は医師以外の職種でトライアルを行っています。

皆さんトライアルしてみてどうでしょうか?公平・公正な評価が可能だと感じられましたか?

トライアルをしている日赤職場での声には、忙しい上に、更なる業務が増え、評定者は持ち帰ってしているとの声が上がっています。
机に座ってスタッフのみんながまとまって事務作業を行い、多くとも10数人くらいの職場である事務職ではもしかしたら出来るかもしれません。
しかし医療現場の圧倒的多数の職種が常に上司と行動を共にしている訳ではありません。
現業で大所帯の看護部では数十人のスタッフを1人の師長が評価しなければならないという手間も責任も重い状況もあります。

職場にはさまざまな事情を抱えるスタッフがいます。
育児や介護、シングルマザー、家事を一手に引き受けてる女性の多い職場で、夜勤も行っています。さまざまな事情を抱えるスタッフがチームを組み、協力しあい患者さんに向き合っています。

日勤で大企業男性事務職員のような働き方と現場は全く異なります。トライアルで行った勤務評定の内容はまさに日勤男性事務職員に沿うような作られ方だと思いませんか?




本社は全ての職種と施設が同じ評価項目で同じ評価を行えるよう評価者の教育をすると言っていますが、「事前に動画を見せられただけで、具体的にどういった評価をすればいいのか分からなかった」
そもそも評価項目が抽象的すぎて、評価する方から「かなり困難だ」「膨大な業務量で驚いている」「来年からこれを実施するのはコロナ禍の中であまりにも無謀」「賃金に反映することで責任が重すぎ、結果によってスタッフ間での空気が悪くなるのでは無いかと心配」
という声が寄せられています。

勤務評定がモチベーションに繫がるでのはという意見もありますが、目標を持つこと自体は良く否定するものではありません。
しかし、勤務評定を賃金反映するとなると全く話が変わってきます。

恣意的な評価が可能で、能力にかかわらず賃金抑制が出来てしまう仕組みを、全く排除しない限り正しい能力の評価にはならず、結果、職員のモチベーションは下がるからです。


現在、本社と全日赤本部の間で交渉を重ねていますが、本社は「グレードG/P1からG/P2への昇格について勤務年数を加味する」との回答を行いました。
職場の皆さんの危惧や不安、反対の声が少し本社に響いていると感じます。

他にも本社は全日赤の追及で修正、追加提案を行っています。それに伴いこのブログに載せているデータも少し変更があります。
多岐に渡るため、ここで紹介できず申し訳ないですが、詳しい内容は組合にお問い合わせください。

そして、皆さんに全日赤への結集を呼びかけたいと思います。


  


Posted by 熊本県医療介護福祉労働組合連合会 at 20:18Comments(0)賃金大改悪Rプラン

2021年11月09日

賃金大改悪Rプラン反対⑥

皆さんお疲れさまです。

更新が出来ずに大変申し訳ありませんでした。
新「勤務評定」についての記事を書く予告を出していましたが、忙しすぎて時間が取れませんでした。

時間を見つけて記事はアップしていきたいと思うのですが、この間に労働組合(全日赤)が賃金大改悪「Rプラン」についての大きな動きをしたのでお報せいたします。

日本赤十字社には全日赤の他にも労働組合があります。新労と日赤労組という組合で、それぞれ主張は異なるのですが、
なんと、この賃金大改悪「Rプラン」の反対について共同で声明を出しました!ビックリ!


三つの異なる日赤内の労働組合が共同して本社提案に反対した、このことはこの賃金大改悪「Rプラン」が現場に混乱を持ち込み、大多数の職員が危機感を持っているということだと思います。以下。



共同声明

日本赤十字社(本社)が提案しているRプランは「昇格基準の廃止」「枠外昇給の廃止」「俸給表の再編」等により将来的に大幅な賃金引き下げを伴う大改悪であり、決して認めるわけにはいきません。

今、赤十字病院をはじめとする日赤の各施設では、新型コロナウイルス感染症の対応に追われ、職員は日々奮闘しています。そうした中で、新たな賃金制度について検討している余裕は現場にはありません。

また新たな勤務評定制度の構築に関しては、一般的には試行を含め十分な周知の期間をとるべきであるとされており、今の状況では2022年4月1日の実施は、到底間には合わないと考えます。

日赤の中央3組合は、本社が提案しているRプランに関して、労働組合と十分に協議するとともに合意なき実施は行わないよう本社に申し入れることを意志統一しました。

2021年10月1日


全日本赤十字労働組合連合会
中央執行委員長 五十嵐 真理子 ㊞


日本赤十字新労働組合連合会
中央執行委員長 伊藤 高敬 ㊞


日本赤十字労働組合
中央執行委員長 長野 裕幸 ㊞



勤務評定のトライアルで意見や質問を施設を通してあげた皆さんの所に、回答は届いたでしょうか?
コロナ禍の第6派が来るかもしれないこの混乱の時期に、早急に賃金大改悪を進めるのは誠実な労務管理と言えるのでしょうか・・・?
全日赤では、賃金大改悪「Rプラン」の問題点をまとめた動画を組合員に配信しています。視聴希望の方はお問い合わせ下さい。
是非、皆さんのRプラン反対の意志表示を労働組合に結集下さい。


  


Posted by 熊本県医療介護福祉労働組合連合会 at 12:18Comments(0)賃金大改悪Rプラン

2021年07月14日

賃金大改悪Rプラン反対⑤

さて皆さん。
賃金大改悪「Rプラン」の役職手当(Rプランでは『グレード手当』)~後編~をお届けします。

現在、係長以上の役職者には定率で支給される『役付手当』がありますが、賃金大改悪「Rプラン」では定額で支給される『グレード手当』へと変更提案がされています。

Rプランは成果主義である「勤務評定」で昇格が決定されるので、「上司からの厳しい評価をクリアして昇格して役職者になれば、賃金が上がるじゃないか?」
そう思う方もいらっしゃるかと思います。

では、現行の役付手当額とグレード手当額を比較してみましょう。



まずは提案されているグレード手当です。(表Ⓒ全日赤2021)

   G/P2、G/P1に、手当はありません。



現行の役付手当は毎月の俸給額(基本給)に6%~25%までの定率を掛けて算出されます。
ですので、俸給月額が個々人で違いがあり現在の役付手当支給金額には個人で多少の差がありますのでご了承ください。

下記の表は2020年度の役付手当平均額から(下記表Ⓒ全日赤2021)、新たに提案されている「Rプラン」のグレード手当(定額)との差を比べているものです。


一般職(一)事務職


一般職(二)看護助手、調理師、電話交換手、ボイラー等


医療職(一)医師




*スペースの関係で割愛してますが、福祉職も下がり、医療職(二)(三)だけは少しだけ上がっています。

いずれにせよ医療施設は一般層を中心に軒並み下がります・・・。まじか・・・。



最後に本社の表↓


「え?!本社の人達はみんな上げるの?」・・・まじか。



若くして高いグレードの役職になれば現在より賃金が上がりそうですが、そもそも多数の一般&監督層は役職になっても手当は下がることが分かるかと思います。

現場で必死に日赤事業を支える我々一般職員のモチベーションはだだ下がりですよ。


次回は、職員、病院、そして患者さんのためにならない「賃金に反映する勤務評定」です。
  


Posted by 熊本県医療介護福祉労働組合連合会 at 20:01Comments(0)賃金大改悪Rプラン

2021年07月14日

賃金大改悪Rプラン反対④

皆さんお疲れさまです。

本日は賃金大改悪「Rプラン」の役職手当(Rプランでは『グレード手当』という名称)~前編~です。


日赤本社の説明では、「昇格」とは「仕事に必要な力(スキルや知識)や役割(ポスト)に応じて何段階かに分けられた給与上のグレード(等級)が上昇すること」とし、役職が上がる「昇任」とは違うと付け加えています。←※注)自動的には上がらない。勤務評定の結果で上がる。

加えて、上部団体の全日赤の団体交渉で本社は「役職に就かなくてもグレードが高まれば昇格する」と回答しているとのことです。


一方、本社は「新たな等級に対応する役割一覧」を作成、労働組合に提案をしており、表ではあたかも各グレードはその「役割」に対応するグレードであるかのように見えます。

提案内容をみると熊日赤では(500床以上の医療施設)では次の通りです。(表Ⓒ全日赤2021)



一般職(一)<事務職>

一般職(二)<看護助手、調理師、電話交換手、ボイラー等>

医療職(一)<医師>

医療職(二)<薬剤師、放射線、検査技師、栄養士、PT、OT等>

医療職(三)<看護師、助産師>

福祉職<介護福祉士>




一般職(二)と福祉職にはそもそもP3までしか等級が無く、それ以上の昇格する等級がそもそもありません。
この提案から、本社の一般職(二)や福祉職に対して等級を低く抑える意志が明確にみてとれます。

従来から一般職(二)の課長以上はなかったものですが、日赤本社が言う「役職に就かなくてもグレードが高まれば昇格する」に照らせば、一般職(二)や福祉職にG4/P4以上の俸給表がないことに違和感を感じます。無資格事務職にはG4/P4以上あります。


労働組合(全日赤)は、従前より一般職(二)と福祉職の俸給改善や昇格できるよう要求しており、例えば、10数年程前には専門調理師(給食用特殊)が5級まで昇格出来るよう交渉で勝ち取っていました。※Rプランでは調理師に対し5級に対応する俸給額を持つ等級(グレード)は無く、P3最高号俸(現行の4級-80止まり)で頭打ちかなり早くなります。


管理・監督層は別にしても一般職(二)も福祉職も有資格者の多い職種であり、一般層のG4/P4は他の職種と同様に必要ではないかと思います。




参考として一般職(二)*技術職の現行賃金と「Rプラン」賃金の比較


現行の高卒技術職員(有資格)のモデル賃金では、
退職時の俸給月額(基本給)は、322,700円[4級枠外12]です。
Rプランでは次のようになります。
想定①P1での退職時俸給月額(基本給)230,000円 
想定②P2での退職時俸給月額(基本給)280,300円
想定③P3での退職時俸給月額(基本給)312,300円

現在でも低く抑えられている一般職(二)ですが、更に引き下げる提案です。

次回は役職手当(Rプランでは『グレード手当』という名称)~後編~です。
  


Posted by 熊本県医療介護福祉労働組合連合会 at 18:28Comments(0)賃金大改悪Rプラン

2021年07月12日

賃金大改悪Rプラン反対③

皆さんお疲れさまです。

日赤本社の作成した「Rプラン」の動画は見られましたか?

動画を見た職員から「内容がよく分からない」、「現行とどのように変わるのか理解出来ない」、「何か変わる実感は動画では持たなかった」との声を聞きました。もしこのシリーズ記事が皆さんの理解につながれば幸いです。




本日は、シリーズでお届けしている、賃金大改悪「Rプラン」~その③~です。

賃金大改悪「Rプラン」では、今まで築き上げてきた職員の生活を守る「昇格基準」を廃止して、これからは「勤務評定の結果で昇格を判断する」と本社は提案しています。


昇格とは、等級(Rプランでは「グレード」と呼んでいる)が上がることを指します。
現行では、日赤グループ全てが統一した「昇格基準」に照らして、基準を満たした者は昇格するルールで、この基準は誰が見ても分かる(例えば昇給して何級何号俸以上に達したら昇格)制度になっています。
現行の「昇格基準」にもし不満を持っても私的感情は除外された確立したルールとなっているためルールの逸脱は出来ません。


労働組合は、ルール(「昇格基準」そのもの)を、より良い内容にするため改善要求を出して交渉を行っています。(例えば看護職、福祉職の昇格基準の改善等)

またルール(昇格基準)と違う取り扱いをしていればルール通りにするよう是正を求めることができます。(個別の事例では、昇格する際に誤って決められた号俸では無くより低い号俸に位置付けられていた、又は昇格する経験年数に達しているのに昇格していなかった等)




賃金大改悪「Rプラン」では、昇格を職場の上司が部下を評価する「勤務評定」で昇格を決定する仕組みに変える提案されており、この勤務評定は一般職員層(G/P4以下)には昇格の他に、夏、冬の一時金金額への反映も行われ、同期の同僚と賃金に差が出ることがあり得ることになります。

皆さんの中には「評価で今より賃金が上がっていくなら良いんじゃないか?」と言ったご意見を持つ方もいると思います。
「Rプラン」では昇格基準の廃止に加え、さらに基本給(俸給表)の引き下げ再編が同時に提案されており、仮に評価されて等級(Rプランではグレード)が上がったとしても、現行の賃金よりも低い水準になります。


上部団体の全日赤が作成した以下のグラフを見てみましょう。

一般職(一)事務職員



現行の高卒事務のモデル賃金は、退職時の俸給月額(基本給)は352,300円[3級枠外13]です。

想定①G1での退職時俸給月額(基本給)250,300円
想定②G2での退職時俸給月額(基本給)300,600円
想定③G3での退職時俸給月額(基本給)321,700円
想定④G4での退職時俸給月額(基本給)340,000円




一般職(二)看護助手、調理師、ボイラー技士等




医療職(二)薬剤師、放射線技師、検査技師、OP、PT等<注意!引き下げ幅が半端ない!!>




↑スペースの都合で割愛していますが、福祉職(保育士)はかなり大きな引き下げがなされ医療職(一)(医師)や、医療職(三)(看護師)も引き下がっています。

皆さん、少し賃金大改悪「Rプラン」の中身が見えてきましたでしょうか・・・?労働組合と共に反対し、Rプランの撤回や修正を求めませんか?

次回は、「評価され役職になったけど・・・~Rプラン役付手当の削減~」をお届けします。



  


Posted by 熊本県医療介護福祉労働組合連合会 at 20:09Comments(0)賃金大改悪Rプラン

2021年06月25日

6月15日の団体交渉報告③~賃金大改悪Rプラン~

引き続いて、6月15日の団体交渉の報告~その③~です。

日赤本社が来年4月に実施で進めようとしている賃金大改悪「Rプラン」について、
5月末に本社は施設に対し全職員向けの説明動画(15分程度)視聴を指示しました。

この動画は賃金大改悪Rプランについて、本社が概要と提案内容(決定ではない)を報せるものです。
熊日赤では現在、目下視聴中ですが、この動画視聴について団体交渉で病院は以下のように回答しています。


①動画視聴は原則、勤務時間内に行うが、もしも勤務時間外に視聴するようなことがあれば時間外手当の対象となる。

②Rプラン説明動画を見て、疑問や質問、不安など職員からの意見は、全て病院でとりまとめ本社へ上げ、本社は各病院へフィードバックする。

この回答は日赤本社が全日赤に対して同様の見解を示しており、全ての日赤施設に適用される運用です。


Rプランはまだ「提案段階」です。職員皆で組合に入り反対すれば、撤回や修正、改善も可能です。組合は反対をし交渉をしていますので是非皆さん加入を!




  


Posted by 熊本県医療介護福祉労働組合連合会 at 07:41Comments(0)賃金大改悪Rプラン

2021年06月22日

賃金大改悪Rプラン反対②~昇給の頭打ち早い、役職者には降給も~

皆さんお疲れ様です。

シリーズでお届け予定の賃金大改悪『Rプラン』の内容を、本日は深めていきたいと思います。



『限りある資金原資の効果的な活用』とは大多数の職員の賃金を抑え、全体の賃金抑制にすること

日赤本社の賃金大改悪「Rプラン」の提案にある『ポイント』には「限りある賃金原資の効果的な活用」と記載があります。
Rプランの賃金制度の内容を詳しくみてみると、評価軸が曖昧で抽象的であり恣意的評価が可能な新たな勤務評定を用い、勤務評定により結果が良くされた職員は賃金を現行同等か少し下げるかし、結果を悪くされた職員の賃金は低くしながら(俸給表の引き下げも併せて)全体の賃金抑制を図ることが目的とみてとれます。*若くして役職者になる場合は現行より高くなる可能性もありますが、滅多に無いと考えられます。

本社提案によると勤務評定を賃金に反映させるものとして、


◎係長以下(一般層)は昇格とボーナス(勤勉手当)で査定を行い、
◎課長・師長以上(管理・監督層)は、昇格とボーナス(勤勉手当)の査定に加え昇給にも反映させる




課長・師長以上は評価昇給

勤務評定を賃金に反映させるものとして、課長・師長以上(管理・監督層)の昇給を今までのような1年で4号俸上がるのはやめて、勤務評定により昇給号俸数に差を付ける「評価昇給」とするものです。

下図のとおり評価結果は5段階評価(S~D)とし、DM/DTMがいわゆる課長級で中間のB評価だとプラス4号俸と係長以下(一般層)の定期昇給と同じです。




S評価だとプラス6号俸で一般層よりも2号俸高くなりますが、一般層より1号俸高いA評価は「相対評価」と記載されているように、評価の結果同じ点数でもA評価となる者とならない者に分けられます。
またC評価は昇給なしで、D評価だとマイナス2号俸の賃金が下がる制度となっています。
M/TM以上は部長級以上で、普通(B評価)だとプラス3号俸とA評価でないと今までのプラス4号俸ではなくなります。




係長以下は定期昇給で変わらないと言うけれど・・・

係長以下の一般層は、現行と同様に1年間働けば4号俸昇給する「定期昇給」となります。
日赤本社の説明資料だと「俸給表の範囲内」と断っていますが、現行制度と同じで毎年昇給するかのような印象を持たれた方もいるかもしれません。
日赤本社は、現行の「枠外昇給の廃止」もRプランで同時に提案していることから、そのグレードの最高号俸に達した後は、勤務評定の成績を良くつけてもらい昇格しないかぎり昇給はしません。
 
新卒初任給から毎年4号俸昇給すると、保育士では29歳を迎えると昇給はなくなります。下図参照





次回は賃金大改悪Rプラン「昇格基準廃止提案」です。





  


Posted by 熊本県医療介護福祉労働組合連合会 at 19:15Comments(0)賃金大改悪Rプラン

2021年06月08日

賃金大改悪Rプランは反対①

皆さんお疲れ様です。

私達は病院と交渉を行いながら、加盟している上部団体『全日赤』←(日本赤十字社の労働組合)に結集し、全ての日赤職員の賃金を改善を日赤本社に求めています。

と、いうのは日赤施設で働く職員(主に正規職員)の賃金や労働条件は日赤本社が労働組合と交渉して決定しているからです。



日赤本社が提案する賃金大改悪Rプランとは!

昨年1月末に日赤本社は全日赤に対し、賃金大改悪となる『Rプラン』を提案し、俸給表の引き下げ、勤務評定を賃金反映する(昇格や一時金の査定)、役職手当の見直し、諸手当の見直し(引き下げと新設有り)、退職金の見直し(引き下げ)を2021年4月実施で進めていました。

2020年初頭からコロナ感染症拡大で病院を中心に現場が大混乱の中、全日赤は反対署名を集める等反対運動を行いましたが強行姿勢を変えない本社に、昨年末中央労働委員会にあっせんを申請しました。
結果、諸手当と退職金は一定の改善がなされたことから中労委のあっせんで労使合意がなされています。

そして継続協議となった賃金大改悪『Rプラン』の給与制度(俸給表引き下げ、勤務評定の賃金反映)は継続協議となり本社は2022年4月実施を目指しています。



知れば知るほど怖いRプラン!

病院勤務の医療職(2)*コメディカルなど<薬剤師、放射線技師、検査技師、理学療法士、言語聴覚士、栄養士>の俸給の引き下げが非常に大きく、月5~8万円の減収になる職員が大多数になります。組合の想定ではRプランで課長になっても今のヒラより6万円以上低くなります。

一般職(1)*事務職<事務など>は勤務評定で昇格しなければ250,300円で頭打ちになります。

一般職(2)*業務職<看護助手、調理師、ボイラー、電話交換手など>は勤務評定で昇格しなければ230,200弱で頭打ちになります。

医療職(1)*<医師>は勤務評定で昇格しなければ369,300円で頭打ちです。

医療職(2)*コメディカル<薬剤師、放射線技師、検査技師など>は勤務評定で昇格しなければ270,000円で頭打ちです。

医療職(3)*看護職<看護師、助産師など>は勤務評定で昇格しなければ280,000円で頭打ちです。


現在は、在職年数が長くなれば経験やキャリアの蓄積を伴うものであり、加えて生活給を歴史的に守ってきた日赤の労使の歴史から、年齢と勤務年数に応じて昇給、昇格(懲戒処分等を受けた場合を除く)がなされています。 *生活給(子供の養育、教育、家のローン、老後の蓄え、介護資金等が年齢を重ねるに従い必要となる)


しかし、この賃金大改悪『Rプラン』では俸給表を低くし、勤務評定(評価)を賃金反映することで、大多数の職員の賃金を大きく下げ、評価されて役職者になったとしても現在の賃金水準より低くなることは十分にあるという、職員にとって踏んだり蹴ったりの賃金制度なのです。


人員不足にあえぐ地方日赤病院では人員確保できるのか死活問題であり、労働組合は熊日赤も是非本社へ撤回を申し入れて欲しいと求めています。

この記事はシリーズでお届け予定です。次回は6月22日掲載予定。

皆さん、労働組合へ入って一緒に反対の声を上げて撤回を求めませんか?ご連絡お待ちしています。



  


Posted by 熊本県医療介護福祉労働組合連合会 at 20:10Comments(0)賃金大改悪Rプラン