2016年10月27日
電通社員の過労自殺の報道をみて。
広告大手の電通に勤務していた女性新入社員(当時24)が昨年末に自殺したのは、長時間の過重労働が原因だったとして労災が認められた。遺族と代理人弁護士が7日、記者会見して明らかにした。電通では1991年にも入社2年目の男性社員が長時間労働が原因で自殺し、遺族が起こした裁判で最高裁が会社側の責任を認定。過労自殺で会社の責任を認める司法判断の流れをつくった。その電通で、若手社員の過労自殺が繰り返された。
「死んでしまいたい」 過労自殺の電通社員、悲痛な叫び
亡くなったのは、入社1年目だった高橋まつりさん。三田労働基準監督署(東京)が労災認定した。認定は9月30日付。
高橋さんは東大文学部を卒業後、昨年4月に電通に入社。インターネット広告を担当するデジタル・アカウント部に配属された。代理人弁護士によると、10月以降に業務が大幅に増え、労基署が認定した高橋さんの1カ月(10月9日~11月7日)の時間外労働は約105時間にのぼった。
高橋さんは昨年12月25日、住んでいた都内の電通の女子寮で自殺。その前から、SNSで「死にたい」などのメッセージを同僚・友人らに送っていた。三田労基署は「仕事量が著しく増加し、時間外労働も大幅に増える状況になった」と認定し、心理的負荷による精神障害で過労自殺に至ったと結論づけた。
電通は先月、インターネット広告業務で不正な取引があり、広告主に代金の過大請求を繰り返していたと発表した。担当部署が恒常的な人手不足に陥っていたと説明し、「現場を理解して人員配置すべきだった」として経営に責任があるとしていた。高橋さんが所属していたのも、ネット広告業務を扱う部署だった。
電通は00年の最高裁判決以降、社員の出退勤時間の管理を徹底するなどとしていたが、過労自殺の再発を防げなかった。
代理人弁護士によると、電通は労基署に届け出た時間外労働の上限を超えないように、「勤務状況報告書」を作成するよう社員に指導していたという。
電通は「社員の自殺については厳粛に受け止めている。労災認定については内容を把握していないので、コメントは差し控える」としている。
http://www.asahi.com/articles/ASJB76CXTJB7ULFA033.html (朝日新聞10/8付)
>2013年に過労死防止法が施行され、今年10/7に「過労死白書」が閣議決定されました。これによれば2015年度中に脳・心疾患で死亡し労災認定された人は96人。精神疾患による自殺で労災認定された人は93人です。
「過労死ライン」といわれる「月80時間超」の残業をした企業の割合は全体の2割という実態が明らかになっています。
>白書では長時間労働が発生する理由について労使に調査したところ「人員が足りない」「仕事量が多い」ために長時間労働が発生しているとなっています。
>電通の新入社員の女性は「君の残業時間は会社にとって無駄」「髪がボサボサ、目が充血したまま出勤するな」と上司から注意を受けていました。電通は15年前にも入社2年目男性社員の過労自殺による労災が認定されています。
なぜ?会社は同じ過ちを繰り返すのか。
電通は社員の出退勤時間を管理していましたが、労働基準監督署に届け出た時間外労働の上限を超えないように社員に指導していました。
>「2時間以上の時間外を書くなといわれる」「日勤で残った場合、21時以降は時間外を書いてはいけない」「仕事が遅く、自分の能力の問題だから(時間外はかけない)」
どこかで聞いたことのある声ではありませんか?
病院幹部のみなさん。電通での過労自殺を他人事としてとらえないでほしいと思います。
「死んでしまいたい」 過労自殺の電通社員、悲痛な叫び
亡くなったのは、入社1年目だった高橋まつりさん。三田労働基準監督署(東京)が労災認定した。認定は9月30日付。
高橋さんは東大文学部を卒業後、昨年4月に電通に入社。インターネット広告を担当するデジタル・アカウント部に配属された。代理人弁護士によると、10月以降に業務が大幅に増え、労基署が認定した高橋さんの1カ月(10月9日~11月7日)の時間外労働は約105時間にのぼった。
高橋さんは昨年12月25日、住んでいた都内の電通の女子寮で自殺。その前から、SNSで「死にたい」などのメッセージを同僚・友人らに送っていた。三田労基署は「仕事量が著しく増加し、時間外労働も大幅に増える状況になった」と認定し、心理的負荷による精神障害で過労自殺に至ったと結論づけた。
電通は先月、インターネット広告業務で不正な取引があり、広告主に代金の過大請求を繰り返していたと発表した。担当部署が恒常的な人手不足に陥っていたと説明し、「現場を理解して人員配置すべきだった」として経営に責任があるとしていた。高橋さんが所属していたのも、ネット広告業務を扱う部署だった。
電通は00年の最高裁判決以降、社員の出退勤時間の管理を徹底するなどとしていたが、過労自殺の再発を防げなかった。
代理人弁護士によると、電通は労基署に届け出た時間外労働の上限を超えないように、「勤務状況報告書」を作成するよう社員に指導していたという。
電通は「社員の自殺については厳粛に受け止めている。労災認定については内容を把握していないので、コメントは差し控える」としている。
http://www.asahi.com/articles/ASJB76CXTJB7ULFA033.html (朝日新聞10/8付)
>2013年に過労死防止法が施行され、今年10/7に「過労死白書」が閣議決定されました。これによれば2015年度中に脳・心疾患で死亡し労災認定された人は96人。精神疾患による自殺で労災認定された人は93人です。
「過労死ライン」といわれる「月80時間超」の残業をした企業の割合は全体の2割という実態が明らかになっています。
>白書では長時間労働が発生する理由について労使に調査したところ「人員が足りない」「仕事量が多い」ために長時間労働が発生しているとなっています。
>電通の新入社員の女性は「君の残業時間は会社にとって無駄」「髪がボサボサ、目が充血したまま出勤するな」と上司から注意を受けていました。電通は15年前にも入社2年目男性社員の過労自殺による労災が認定されています。
なぜ?会社は同じ過ちを繰り返すのか。
電通は社員の出退勤時間を管理していましたが、労働基準監督署に届け出た時間外労働の上限を超えないように社員に指導していました。
>「2時間以上の時間外を書くなといわれる」「日勤で残った場合、21時以降は時間外を書いてはいけない」「仕事が遅く、自分の能力の問題だから(時間外はかけない)」
どこかで聞いたことのある声ではありませんか?
病院幹部のみなさん。電通での過労自殺を他人事としてとらえないでほしいと思います。
<重要なお報せ>全日赤熊本結成しました!!!
映画『MINAMATA』今年秋に公開
残業せずに自分の時間をつくりたい。
3.7日本医労連『国会議員要請』へ参加しました。
ヤマト未払い残業代支給へ
仕事のストレスによるうつ発症、医療業が2位
映画『MINAMATA』今年秋に公開
残業せずに自分の時間をつくりたい。
3.7日本医労連『国会議員要請』へ参加しました。
ヤマト未払い残業代支給へ
仕事のストレスによるうつ発症、医療業が2位
Posted by 熊本県医療介護福祉労働組合連合会 at 14:03│Comments(0)
│社会情勢関係
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。